終わる夏、終わらずに続いていってしまうもの(私の反省)
私の2013、夏の思い出は、半日しかなかったお盆休みです!
数年間いろんなところで働いてきて、初めて取ったお盆休みでした!!
有休が発生していなかったので無給休暇です!!
友達と遊んで飲んで食ってなくなりました!!
お金も無くなりました!!!
……前置きはともかくとして。
今年の1月からろくでもない派遣会社に登録しまして、これまたろくでもない職場で働いています。
その職場っていうのが学校です。もちろん教える方じゃありません。支える方です。
何だかいい響きですね!
だけど生徒にも先生にも無理難題押し付けられて苦しむ中間管理職的な部署だよ!
よく求人雑誌に「人気の学校事務!!」なんて広告が載るけど、いや~、そこまで憧れるようなものでもないんじゃなかろうか。
自分のポジションの派遣さんは結構な頻度で辞めてる。
学校事務の正社員と聞くと、何ていい職に就いたの!いいわね!って羨まれ妬まれること必至だけど、正社員さんも1,2か月に1人は辞めて、すぐに新しい人が来ます。
そんな新陳代謝のいい我が事務室の最下層、雑用係を私はやっているのです。
何でも、歴史のある学校は扱いは雑じゃないし給料もまあまあってお話を聞いたので、狙い目はそういうところなんでしょうねえ。
証明書発行しますよー、とか、講師の先生来ないから連絡取ってみるー、とか、授業の資料を山ほど刷らなきゃ!などなど、下っ端なので簡単だけど量は多い仕事をやっていたりやっていなかったりするのですが、夏からは入学関係のお仕事もするようになりました。
入学? まだ夏だろう? とお思いの方がどれほどいるか分かりませんが、気の早い専門学校や大学では、もう募集が始まっています。
私の派遣先も、来年度もしくはそれ以降の稼ぎを得るために今の時期から意欲満々な(もしくはさっさと進路を決めたい)学生を青田買いする学校のひとつです。
私の仕事は、願書をチェックし、不備がないかを確認し、エクセルに打ち込みして正社員さんのチェックに回すという、ごく簡単な仕事をしています。簡単だけど、不備はよくあります。
ちゃんと、ちゃんと要項読もうよ……!
それか誰かに見せなよ……!
ハンコがないよ!返信用のハガキがないよ!写真貼ってないよ!住所が書いてないよ!!
こんな不備は日常茶飯事です。お願いだから確認してください。
願書と一緒に奨学金等の申請書類が同封されていることも多々あります。
この2年間で、奨学金や学費免除の申請をする子(もしくは家庭)は急増したそうです。
理由は、震災。
そういう申請をするためには、被災証明とか、所得証明とか、あとはああだったりこうだったりする証明書を添付して頂いています。
そういう書類を見るだけで、胸が痛みます。
私の住んでいる場所は全国的に見れば被災地なんでしょうけれど、内陸でしたので、せいぜい自宅の風呂が1か月間ほど使えないくらいで済みました。
だからかもしれません。車で1時間と掛からないところに本当の被災地があるのに、震災のことや、そのために今も大変な苦労をされている方がいらっしゃることを、忘れていた。
忘れていたというより、自分には戻ってきた平穏に呑まれて、震災があったという事実を「ありふれた日常」のものにしていたのだと思います。
大きな地震があった。津波が来た。多くの人が亡くなり、多くの人が苦しんでいる。
それは事実であり、今も続くことだけれども、だけど自分と線は繋がっていない、別の問題として認識してしまっていたのだと。
震災の起きた2011年、それからの半年間は毎日、何かしらの形で震災のことが報じられていました。
めざましテレビで毎朝、偽善のようなお手紙コーナー(失礼)があったことを覚えていますが、やはり半年程度でなくなったと思います。
半年を過ぎてからは、全国規模では報じられなくなったと思います。
その時は私、とても悔しかった覚えがあるのです。ああ、こうして風化していくのだなと。
クローズアップ東北を見ては、どうしてこれを全国で放送しないのだろうと憤ることもありました。
忘れたければ忘れればいい、辛い思い出なんて。だけど記録には残しておかなければいけないし、誰かは覚えていなければいけない。
それが東北の人たちだけなんて、ひどいじゃない、なんてことを思っていたのです。
だけれども、震災からおよそ2年半後の私は、東北の人間なのに忘れた側にいました。
震災は終わらずに、続いていくようです。ずっとずっと。
大切なものをたくさん失くした子たちがいます。
それでも学び続けたいと懇願する子たちがいます。
今日もうまくまとめられないですけれど、学びたいと願う子たちが被災地域にはたくさんいるけれど、経済的事情で学べない子ってたくさんいるんだと思います。
願書を出して、色んな申請をする子は「まだ」経済状況がいい子なのかもしれない。
本当は、願書を出せず、涙を呑んで就職の道を選ぶ子がいるのかもしれない。
また、奨学金等の申請をしても、全ての子が受けられるわけではない。
あんなろくでもない学校にすら、生活が苦しくても行きたいと言ってる子たちがいる。
ちゃんとした学校にはもっともっとそういう子たちが多くいるのでしょう。
せめて、どんな状況にあっても、勉強したければ勉強が出来るようになってほしいと思います。
やっぱりうまくまとまらない。